史跡を巡る歴史の憧憬               川村一彦

「近畿三十六不動巡り」宝山寺・奈良県生駒市門前町にある真言律宗大本山の寺院。生駒聖天とも呼ばれる。山号は生駒山(いこまさん)。1678年に湛海律師

ほ宝山寺3 (2)
ほ宝山寺Y
「近畿三十六不動巡り」宝山寺・奈良県生駒市門前町にある真言律宗大本山の寺院。生駒聖天とも呼ばれる。山号は生駒山(いこまさん)。1678年に湛海律師によって開かれた。本尊は不動明王。鎮守神として歓喜天を聖天堂に祀っている。生駒山は伝承によれば斉明天皇元年(655年)に役行者が開いたとされる修験道場で、空海(弘法大師)も修行したと伝わる。その当時は都史陀山 大聖無動寺という名であったという。江戸時代の延宝6年(1678年)に湛海律師が再興し、歓喜天を祀った。この時が事実上の開山と思われる。江戸時代には、宝山寺は商売の神として大阪商人の信仰を集めた。京都の皇室や江戸の徳川将軍家、郡山藩主柳沢家からの祈願もあり、聖天信仰の霊場として名高い。1918年には日本最初のケーブルカー、生駒鋼索鉄道(現、近鉄生駒鋼索線)が敷設されるほどだった。麓から続く参道の階段は奥の院までを含めると約千段あり西日本有数の規模を誇る。歓喜天を祭り、現在でも年間300万人の参拝客を集めるとされる。
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Author:侏儒のつぶやき
趣味歴史。歴史研究会に参加。フェイスブック「史跡探訪と歴史の調べの会」管理。
著書多数。歴研出版より「平安僧兵奮戦記」自費出版「古事記が語る古代の世界」「古事記が描く説話の憧憬」『芭蕉紀行世情今昔』他多数。

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