「一ノ宮巡り」紀伊国一ノ宮・丹生都比売(にうつひめ)神社(じんじゃ)・丹生都比売(にうつひめ)神(かみ)和歌山県伊都かつらぎ町上天野230・式内社・旧官幣大社

に丹生都神社
「一ノ宮巡り」紀伊国一ノ宮・丹生都比売(にうつひめ)神社(じんじゃ)・丹生都比売(にうつひめ)神(かみ)和歌山県伊都かつらぎ町上天野230・式内社・旧官幣大社、この神社に訪れて感銘を受けたのは、かつらぎ町はまるで桃源郷のような場所にあることで、紀ノ川から急な道を上り詰めた所に盆地が広がる。そして優美な社殿が迎えてくれる。全国に一八〇社ある丹生都比売神社の総本社である。別称天野神社、祭神は丹生都比売大神・高野御子大神・大食津比売大神・市杵島比売大神の四柱である。この神社は高野山の北西にあって、高野山とは関わりが深く、空海が金剛峯寺を建立にあたって、神社が神領を寄進したと言い伝えがあって、高野山御入口にあって、当社の背後の尾根上には高野山への参道である「高野山町石道」が通っており、高野参りの前に、まず当社に参拝をして高野にゆく習わしがあった。習わしであった。祭神は四所明神と言われ、第一殿は丹生都比売大神、第二殿は高野御子大神、第四殿は大食津比売大神、第四殿は市杵島比売大神である。丹生都比売大神についてその性質は二説に別けられる。一つに水神と見るもので、貴志川・有田川・丹生川・鞆淵川の流域と神域が重なる。もう一つに社名にある丹生の「丹」すなわち朱色は朱砂、朱色の水銀の採掘に携わる人々によって祀られたとする説である。また丹生都比売神はイザナギとイザナミの御子神であるとしている。同じ神の稚日女尊と同一神とも言われている。またこの神が高野山創建に関わった説話に「空海への土地譲り」伝説がある。高野山金剛峯山寺の建立に当り、地主神による当社から神領を譲ったと言う話による古記録として『金剛峯寺建立修行縁起』がる。弘仁七年(817)、空海は「南山の犬飼」と言う二匹の犬を連れて猟師に大和から宇智郡から紀伊国境まで案内され、後に山民の山へ導かれたと言う。以上の説話は『今昔物語集』にも記載されており、説話における前者は高野御子神(狩場明神)、後者は丹生都比売神の化身と言われている。『丹生祝氏本系帳』には丹生氏が元狩人の神の生贄ために二頭の犬を連れて狩をした伝承があり、この説話が高野山開設に取り入れられたと言う。空海の死後弟子たちによって当社の神領が高野山の寺領になって行った。当社が国史での初見は『日本三代実録』貞観元年(859)従四位下勲八等の神階が授与された記録がある。『延喜式神名帳』紀伊国伊都郡に「紀伊国神名帳」には天神として「正一位勲八等、丹生津比咩大神」と記載あり、高野山開設後、丹生都比売神と高野御子神は「丹生両所」「丹生高野神」として、高野山の鎮守となっている。平安時代かの二座から四座になったとみられる。仁平元年(1151)文書に「第三神宮」とある。正応六年(1293)天野四所明神の三大神号蟻通神が神託見え、第三殿に「蟻通神」が祀られた。 祭神の追加については時代は前後するが『高野春秋』によれば承元二年(1208)北条政子の援助で行勝上人と天野祝により気比神宮の大食比売大神、厳島神社の市杵比売神が勧請された。これによって高野山荘園に当社が勧請され、各地に丹生神社が誕生していった。また神仏習合の影響で当社の境内には多くの仏教伽藍、諸堂が建立されていった。やがて山岳修行の修験者の拠点にもなって行った。この様子は「弘法大師・丹生高野両明神象」に当社の境内も描かれている。その後公家、武家から多くの崇敬を受け、紀伊国一ノ宮を称するようになっていった。紀伊国には古くより日前宮・日懸宮は一宮として存在していたが、「一宮」の呼称自体はなく、他の社で一宮を称したのは伊太祁曽神社がある。中世に多くの社領を受けていたが天正検地で没収された。近世には増々神仏習合で高野山学侶領から二〇二石の分与をされたが、明治の神仏分離令によって、丹生都比売神社は高野山から独立をした。★この社の祭神について丹生都比売神はイザナギとイザナミの間に生まれた御子とされる一方、古代豪族の丹生氏の祖神と考えられ、地域的に見て貴志川・丹生川・有田川など水に携わる氏族であり、朱、丹生氏の氏名に関係する水銀を採取する氏族だったのだろう。また高野御子大神は狩場明神の別名で先住氏族の、地主神として考えらえないことはなく、両神は類似した地域氏族だったのかも知れない。他の二神は意図的に北条政子らの執権者が勧請した神々で直接的に丹生都比売神社と関連性は薄いと考えられる。
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侏儒のつぶやき

Author:侏儒のつぶやき
趣味歴史。歴史研究会に参加。フェイスブック「史跡探訪と歴史の調べの会」管理。
著書多数。歴研出版より「平安僧兵奮戦記」自費出版「古事記が語る古代の世界」「古事記が描く説話の憧憬」『芭蕉紀行世情今昔』他多数。

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