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『歴史の時々変遷』(全361回)146”④川中島の戦い・上野原の戦い“ 「川中島の戦い」④上野原の戦い・第三次合戦は、弘治3年(1557)に行われ、上野原の戦いとも言う。武田晴信の北信への勢力伸張に反撃すべく長尾景虎

皮v『歴史の時変遷』(全361回)146”④川中島の戦い・上野原の戦い“

「川中島の戦い」④上野原の戦い・第三次合戦は、弘治3年(1557)に行われ、上野原の戦いとも言う。武田晴信の北信への勢力伸張に反撃すべく長尾景虎は出陣するが、晴信は決戦を避け、決着は付かなかった。弘治2年(1556628日、越後では宗心(景虎)が出家隠遁を図る事件が起きている。景虎は長尾政景らの諫言、家臣団は忠誠を誓ってこれを引き止め、出家は取りやめになっている。晴信は長尾氏との和睦後も北信国衆や川中島方面の国衆への調略を進めており、同年7月には高井郡の市川氏にも知行宛行を行っている。8月には真田幸綱(幸隆)・小山田虎満(備中守)らが東条氏が拠る長野盆地東部の埴科郡尼飾城長野市松代町)を陥落させ、同年8月には景虎家臣の大熊朝秀が武田方に内通し挙兵する事件が起きており、朝秀は同月13日に越後駒帰(新潟県糸魚川市青梅)において景虎に敗れると武田方に亡命し武田家臣となっている。弘治3年(1557)正月、景虎は更科八幡宮(武水別神社、長野県千曲市)願文を捧げて、武田氏討滅を祈願している。同215日に晴信は長尾方の前進拠点であった水内郡葛山城(長野市)を落とし落合氏を滅ぼし、高梨政頼の居城である飯山城に迫った。晴信はさらに同314日に出陣し、北信国衆への褒賞などを行っている。長尾方でも攻勢を強め、418日には景虎自身が出陣し長野盆地に着陣した。4月から6月にかけて北信濃の武田方の諸城を落とし、611日に景虎は高梨政頼を派遣して高井郡の市河藤若(信房か)への調略を行い、同16日に晴信は藤若に対して援軍を約束しており、同18日には北条氏康の加勢である北条綱成勢が上田に到着し、同23日に景虎は飯山城へ撤退した。晴信は市河氏への救援に塩田城の原与左衛門尉の足軽衆を派遣させているが間に合わず、塩田城の飯富虎昌に対して今後は市河氏の緊急時に際しては自身の命を待たずに派兵することを命じている。長尾方では武田領深く侵攻し長野盆地奪回を図り7月には尼飾城を攻めるが武田軍は決戦を避け、景虎は飯山城(長野県飯山市)に引き揚げた。武田方では75日に安積郡小谷城を攻略すると北信・川中島へと侵攻し、8月下旬には「上野原」において武田・長尾方は合戦を行う。景虎は旭山城を再興したのみで大きな戦果もなく、9月に越後国へ引き揚げ、晴信も10月には甲斐国へ帰国した。一方、このころでは将軍足利義輝三好長慶松永久秀と対立し近江国高島郡朽木谷(滋賀県高島市)へ逃れる事件が起きている。義輝は勢力回復のため景虎の上洛を熱望しており、長尾氏と武田氏の和睦を勧告する御内書を送った。晴信は長尾氏との和睦の条件として義輝に信濃守護職を要求し、永禄元年(1558)正月16日に晴信は信濃守護、嫡男義信は三管領に補任されている。晴信の信濃守護補任の条件には景虎方の和睦が条件であったと考えられており、信濃への派兵を続ける晴信に対し義輝は晴信を詰問する御内書を発しており、同年1128日に晴信は陳弁を行い正当性を主張し長尾方の撤兵を求めている。一連の戦闘によって北信濃の武田氏勢力は拡大し、長尾氏の有力な盟友であった高梨氏は本拠地中野(長野盆地北部)を失って弱体化する。このため、景虎は残る長尾方の北信国衆への支配を強化して、実質的な家臣化を進めることになる。『甲陽軍鑑』によれば、永禄3年(156011月には武田氏一族の「かつぬま五郎殿」が上杉謙信の調略に応じて謀反を起こし、成敗されたとする逸話を記している。勝沼氏は武田信虎の弟である勝沼信友がおり、信友は天文4年(1535)に死去しているが。『甲陽軍鑑』では「かつぬま五郎殿」を信友の子息としているが、一方で天文8年頃には府中今井氏今井信甫が勝沼氏を継承して勝沼今井氏となっている。信甫の子息には信良がおり、謀反を起こした「かつぬま五郎殿」はこの信良を指すとする説がある。

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侏儒のつぶやき

Author:侏儒のつぶやき
趣味歴史。歴史研究会に参加。フェイスブック「史跡探訪と歴史の調べの会」管理。
著書多数。歴研出版より「平安僧兵奮戦記」自費出版「古事記が語る古代の世界」「古事記が描く説話の憧憬」『芭蕉紀行世情今昔』他多数。

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