『歴史歳時記豆知識』70・『新撰姓氏録』(しんせんしょうじろく)は、平安時代初期の815年(弘仁6年)に、嵯峨天皇の命

新撰2 

『歴史歳時記豆知識』70・『新撰姓氏録』(しんせんしょうじろく)は、平安時代初期の815(弘仁6年)に、嵯峨天皇の命により編纂された古代氏族名鑑。および畿内に住む1182を、その出自により「皇別」・「神別」・「諸蕃」に分類してその祖先を明らかにし、氏名(うじな)の由来、分岐の様子などを記述するものであるが、主として氏族の改賜姓が正確かどうかを判別するために編まれたものである。後述するように、記載氏族が限られているとはいえ、日本古代氏族あるいは日本古代史全般の研究に欠かせない史料である。現存する『新撰姓氏録』は、目録だけの抄記(抜き書き)であって本文は残っていないが、所々にその残滓が認められるとともに、若干の逸文が知られている。なお、本書の対象とする範囲は京(左京・右京)と五畿内に住む姓氏に限られており、また「序」にはそれすらも過半が登載されていないと記している。なお、書名に「新撰」とつくのは、企画倒れで終わった『氏族志』のやりなおしという意味であって、『新撰姓氏録』以前に『姓氏録』なる書が存在していたわけではない。本書には、全部で1182氏姓が記録され、その出自により「皇別」・「神別」・「諸蕃」に3分類されている。筆頭にあげられた「皇別」の姓氏とは、神武天皇以降、天皇家から分かれた氏族のことで、335が挙げられている。代表的なものは、清原などがある。皇別氏族は、さらに、皇親(「真人」の姓(カバネ)をもつ氏族)とそれ以外の姓をもつ氏族に分かれる。「神別」の姓氏とは、神武天皇以前の神代に別れ、あるいは生じた氏族のことで、404が挙げられている。神別姓氏は、さらに、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)天孫降臨した際に付き随った神々の子孫を「天神」とし、瓊瓊杵尊から3代の間に分かれた子孫を「天孫」とし、天孫降臨以前から土着していた神々の子孫を「地祇」として3分類している。「天神」に分類された姓氏は藤原大中臣など246氏、「天孫」は尾張出雲など128氏(隼人系の氏族は天孫に分類される。)、「地祇」は安曇弓削など30氏がある。「諸蕃」の姓氏とは、渡来人系の氏族で、大蔵など326が挙げられている。諸蕃氏族は、さらに5分類され、「」として163氏、「百済」として104氏、「高麗」(高句麗を指す)として41氏、「新羅」として9氏、「任那」として9氏がそれぞれ挙げられる。また、これらのどこにも属さない氏族として、117氏が挙げられている。※歴史の学ぶ 先人の教訓と智恵。

 

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侏儒のつぶやき

Author:侏儒のつぶやき
趣味歴史。歴史研究会に参加。フェイスブック「史跡探訪と歴史の調べの会」管理。
著書多数。歴研出版より「平安僧兵奮戦記」自費出版「古事記が語る古代の世界」「古事記が描く説話の憧憬」『芭蕉紀行世情今昔』他多数。

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